◆“KANNAさん”をどうお呼びしたらよいのか?
KANNAさんのサロンに、初めて伺ったときのこと。
チャイムを押すと、「どうぞ、お入り下さい」と透明感あるハイトーンの声で応答があった。
予想以上に、その声がたまらなく心地良い。
そして、ドアが開いたとき小柄で若々しく美しい女性が出てきた。
この方がKANNAさん!
その瞳が、あまりにもキラキラ輝いていることに驚いた。
写真で、発展途上国の子どもたちが目をキラキラさせているのは見たことがあるが、実際に成人した日本人で、こんなに瞳が輝いている人と初めて出会った。
そこで私は「あ~、やはり覚醒された方は目の輝きがぜんぜん違う!」とひそかに納得していた。
その後は、何回か整体を施術していただいたが、まさに自分へのご褒美で至福の時間だった。
しかし同時に、私はKANNAさんに対して「覚醒された方であり、失礼があってはならない」という、ちょっとした緊張感をいつも抱いていた。
KANNAさんは、いつもフランクに話しかけてくださるが、先生とか師などという、上からのスタンスを全くといっていいほどとらないのだ。
そこで、あるとき率直に伺ってみた。
「あの~、先生とかお呼びしなくてよいのでしょうか…。」
すると、KANNAさんは
「先生とか言われるのがどうも苦手で…性にあわないんですね。“KANNAさん”でいいですよ。その方が私も嬉しいです。」
と軽やかに笑われた。
週1回のペースでサロンに通い、施術していただきながら、KANNAさんと色々な話を重ねていく中で、やはり整体だけではなく、とても気になっていたサイキックカウンセリングも受けてみたい!と思うようになった。
◆KANNAさんのサイキックカウンセリング
「サイキックカウンセリングも受けたい!」と思った私は、数か月間の整体が一区切りついた後、ついに念願だったサイキックカウンセリングに申し込んだ。
それは、想像以上に驚きの内容だった。
はじめは友人知人とのこれまでの事、家族の事、今受けている講座のこと、将来やってみたいこと、聞いてみたいことを片っ端から伺った。
すると、それらについてのKANNAさんの見解は、どれも全て私にとって「合点」と「納得」しかなかった。
私の今の意識や状況を、KANNAさんは瞬時にわかってしまう。
それも、かなり微細なところまで。
さらに、その場にいない家族、友人、職場の人々のこと、その人たちが私をどう思っているのかまで、名前や生年月日などの情報が何もなくても、瞬時にわかってしまう。
加えて、亡くなった方の状況もわかってしまう。
無事に成仏しているのか、していないのか。
成仏していない場合は、今、何を思い、どうしているのか…。
KANNAさんはいつも「なんでもわかりますよ」と、あまりにも軽やかに言われる。
こんなに的確に、全てを見通される方に、初めて出会った。
◆28年前に流産した子に対面
ある日、ずっと気になっていて、どうしても聞いてみたいことがあった。
それは、28歳のとき、自分の不注意で流産してしまった子が、今どうなっているのか…?ということだ。
「母親の私を恨んでいるかもしれない」とも思っていたので、伺うのが怖かった。
でも、真実を知りたかったのだ。
すると、KANNAさんはしばらく目を閉じ、少し手を動かしたりして、流産した子の情報を視ると、それを私に伝えてくださった。
「20代後半くらいの青年の姿で見えます。良い感じの子ですよ」と。
確かに、無事に生まれていたらそのくらいの年齢になっているはず、なのだ。
そして「やはり、その子は男の子だったんだ。」
そんな感じがずっとしていた。
そしてさらに「その子は…もともと人間として生まれる予定はなく、特別な事情でかめこさんの体内に宿ったようです」とKANNAさん。
「そんなことがあるんだ…」
さらにKANNAさんの話では、流産した後も、私の状態が心配で15年くらい成仏せずに、ずっと近くにいてくれたようだ。
その後、元夫との関係で無事に離婚が成立したときに「もう大丈夫そうだ」と、成仏するために上の方へ上がっていったという。
しかし、完全には成仏しない形をとっていたため、KANNAさんが本人とコミュニケーションをとりながら、さらに詳しく当時の状況等を視て知らせてくれた。
そしてしばらく、私はKANNAさんを介して流産した子と、涙ながらにやりとりを交わしていった。
すると、KANNAさんは「今は、40代くらいのがっちりした体格の男性に変わってきていますよ。」と伝えてくれた。
成長した姿へと変わるのは、その魂が癒された証なのだと言う。
私は安堵した。
その後、KANNAさんはその場で息子を上の世界へと、成仏させてくださった。
セッションを受けた日の夜。
私は、寝る前に私に宿った息子の魂のことを思い、流産させてしまったことへの申し訳なさと、離婚するまでずっと見守ってくれた息子の優しさが胸にせまり、涙が止まらなかった。
◆翌朝の不思議な出来事
そして翌朝。
目が覚めて、起きた時に不思議なことが起こっていた。
私の右膝裏近くにあった、10円玉くらいの瘤が消えていたのだ!
私は何年も、ふくらはぎの裏側に血管が浮き出てくる静脈瘤が出来ていたのだが、中でも右膝の裏近くに10円玉くらいの固いしこりがあった。
「さすがにこの瘤は、病院に行ったほうがいい気がする」と思って気になっていたところだった。
ところが、朝起きて、右膝裏をさわってみると、あんなに大きかった瘤が一夜にして消えて無くなっていたのだ!
そのときふと「あ!きっとあの子が持って行ってくれたんだ…」と思った。
お腹の中で一緒に過ごしたのは、ほんの数か月。
でも、「あのとき私に宿ってくれた息子が、あの世でもどうぞ幸せでありますように」と、手を合わせずにはいられなかった。
(つづく)